IT用語を超やさしく理解する
損益分岐点
別名: 損益分岐点売上高 / Break-even Point / BEP
先に知っておくと分かりやすいことば(1語)
必要なら先に確認できます。知っていることばは、そのまま読み進めて大丈夫です。
- 売上・利益売上と利益の違いを、お店の例と簡単な計算から初心者向けに説明します。
30秒で思い出す
損益分岐点は、売上高と費用がちょうど同じになり、利益が0になる境目です。
それより売上高が大きくなれば利益が出る方向へ、下回れば損失が出る方向へ進みます。
超やさしく理解
お祭りでジュース屋さんを開くことにしました。
お店の看板や道具を用意するのに、最初に3,000円かかります。ジュースを1杯売るたびに、材料にも200円かかります。
ジュースは1杯500円で売ります。売れた500円のうち、200円はその1杯の材料代なので、残りの300円を最初の準備代にあてられます。
何杯売れば、準備に使った3,000円を全部取り戻せるでしょうか?
1杯売る → 準備代を300円取り戻せる
9杯売る → 2,700円。まだ300円足りない
10杯売る → 3,000円。ちょうど取り戻せた!
10杯売ったところでは、売上は5,000円です。準備代3,000円と10杯分の材料代2,000円を合わせた費用も5,000円。もうけも損も0円です。
このように、売上と費用がちょうど同じになり、もうけが0円になる境目を「損益分岐点」といいます。
ここで、売る数に関係なく最初にかかる準備代のような費用を「固定費」、1杯売るごとに増える材料代のような費用を「変動費」と呼びます。この例では、1杯あたり残る300円で固定費3,000円を回収するので、計算は次のようになります。
3,000 ÷ (500 - 200) = 10杯
実際のお店では材料のほかにも費用があり、固定費・変動費が単純に分けられない場合もあります。これは損益分岐点の考え方をつかむための例です。
正確にはどういうもの?
費用を大きく分けると、一定期間では売上高や販売量の増減に直接連動しにくい固定費と、販売量などに応じて増減する変動費があります。
売上高から変動費を差し引いた金額は、固定費の回収とその後の利益に回ります。1個あたりで考える場合は、販売価格から1個あたり変動費を差し引いた金額を使います。
損益分岐点売上高は、一般に次の形で表せます。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)
ここで変動費率は「変動費 ÷ 売上高」です。
なぜ使うの?
損益分岐点を知ると、「少なくともどれくらい売れば費用を回収できるか」を考えられます。
価格、固定費、変動費、販売量を変えたときに利益がどう変わるかを考える入口にもなります。
よくある勘違い
損益分岐点 = 最大の利益が出る売上高ではありません。
利益がちょうど0になる境目を表します。また、固定費と変動費の区分は対象期間や分析方法によって変わる場合があります。
固定費 = 永久に絶対変わらない費用でもありません。損益分岐点分析では、対象とする一定の範囲で販売量に直接連動しにくい費用として扱います。
ここまで分かればOK
- 損益分岐点が利益0の境目だと説明できる
- 固定費と変動費の基本的な違いが分かる
- 単純な条件から損益分岐点の販売量や売上高を計算できる
資格との関係
ITパスポート試験
- シラバス
- Ver.6.5
- 必要な理解
- 仕組みまで理解できる
- 重要度
- 高
- 分野
- ストラテジ
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確認問題 1
損益分岐点の基本計算
1個500円の商品を販売します。固定費は3,000円、商品1個あたりの変動費は200円です。損益分岐点となる販売個数は何個ですか?
確認問題 2
損益分岐点の意味
損益分岐点の説明として最も適切なものはどれですか?