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AIを支えるデータセンター、電気は足りる? 国連機関が電力網の課題を指摘
公開
AIなどを動かすデータセンターが増えるなか、電力網の整備が追いつくかという課題を、国連欧州経済委員会の発表からやさしく解説します。
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30秒まとめ
国連欧州経済委員会は、AIなどを支えるデータセンターが急増すると、電力を運ぶ設備の整備が追いつかない地域が出るおそれがあると指摘しました。
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何があった?
国連欧州経済委員会(UNECE)は2026年9月8日、データセンターなどの大きな電力需要と電力網の整備をどう合わせるかをまとめた資料について発表しました。世界のデータセンター全体の電力消費は、2025年の約485TWhから2030年には約950TWhへ増えると予測されています。
どこの国?
日本は東アジアにあります。
対象は世界各地の電力システムです。UNECEは、アイルランド、オランダ、アメリカなどで、大きな電力需要と送電設備の整備のずれがすでに課題になっている例を挙げています。
なぜ大事?
データセンターはAIやクラウドなど、私たちが使うデジタルサービスを支える重要な施設です。一方で、大量の電気を短い期間に必要とするため、発電所や送電線の準備が追いつかなければ、地域の電力システムに負担がかかる可能性があります。
これからどうなる?
UNECEは、データセンター事業者と電力会社、行政などが情報を共有し、電力網の計画と施設の建設をいっしょに考える必要があるとしています。数字は予測であり、実際の電力消費は技術や政策、建設計画によって変わります。
日本との関係
日本でもAIやクラウドの利用が広がると、データセンター向けの電力需要が増える可能性があります。新しい施設をつくるときに、発電だけでなく送電線や変電設備まで含めて準備することが大切です。
もう少しくわしく
データセンターは何をしている場所?
AIに質問したり、写真や動画をクラウドに保存したり、オンラインゲームをしたりするとき、世界のどこかにある大きなコンピューターが働いています。
そうしたたくさんのコンピューターを集めた施設がデータセンターです。サーバーを動かす電気だけでなく、機械が熱くなりすぎないよう冷やすためにも電気や水が使われます。
AIの利用が広がるにつれて、特に計算量の大きいAI向け設備を持つデータセンターも増えています。
2030年に約950TWhという予測
UNECEは2026年9月8日の発表で、世界のデータセンター全体の電力消費が、2025年の約485TWhから2030年には約950TWhへ増えるという予測を紹介しました。
950TWhは世界の電力需要のおよそ3%にあたるとしています。
ここで注意したいのは、950TWhすべてがAIだけに使われるという意味ではないことです。AI以外のクラウドサービスやデジタルサービスを動かすデータセンターも含まれています。
また、これは将来の予測です。実際の数字は、コンピューターの省エネ技術や、どれだけ施設が建つかによって変わります。
施設は早くできても、送電線には時間がかかる
UNECEが大きな問題として挙げたのが、施設をつくる速さと電力網を整える速さの違いです。
大きな電力を使う施設は2〜5年ほどでできることがある一方、地域をまたぐ送電網は計画や許可に時間がかかり、10年以上必要になる場合があるとしています。
つまり、新しいデータセンターだけが先に増えると、「電気をつくれても、その場所まで十分に運べない」という問題が起きるかもしれません。
AIを使うことと電気の仕組みはつながっている
AIの話というと、便利な機能や新しいサービスに目が向きがちです。でも、その後ろでは、電気をつくり、送電線で運び、安定して届ける仕組みが動いています。
UNECEは、データセンター会社、電力会社、行政などが、必要な電力の量や建設計画をもっと共有することを求めています。
デジタル技術を広げるときは、コンピューターだけではなく、電気・水・土地などのインフラもいっしょに考える必要があるということです。
日本で考えると?
日本でも、AIやクラウドを使うサービスが増えれば、データセンター向けの電力需要が増える可能性があります。
新しいデータセンターをどこにつくるかを考えるときには、電気をたくさん作れるかだけでなく、そこまで送る設備があるか、地域のほかの利用者にどんな影響があるかも大切です。
AIの成長は、コンピューターのニュースであると同時に、エネルギーとまちづくりのニュースでもあります。
MINI QUIZ
1問だけチャレンジ
UNECEが心配している大きなずれは何?
データセンターは数年でつくれる一方、送電網の整備にはもっと長い時間がかかることがあり、その差が課題になります。
この記事に出てくる組織
- UNECE(国連欧州経済委員会):ヨーロッパ地域を中心に、経済、交通、環境、エネルギーなど国境をこえる課題で国どうしの協力を進める国連の地域委員会です。
情報源
- UNECE — Datacentres threaten electricity system resilience(primary)
- UNECE — Sustainable Data Centres(primary)
- UN News(reference)
最終確認:
この記事の制作では、AIを編集補助として利用しています。公開前に人が内容を確認しています。