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カナダ北部ではもう紅葉 Landsat 9がとらえたツンドラの短い秋
公開
NASA Earth Observatoryが紹介したLandsat 9の衛星画像から、カナダ北部ヌナブトのツンドラで早く始まる紅葉と、その仕組みをやさしく解説します。
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30秒まとめ
NASAは、カナダ北部ヌナブトのツンドラが7月の緑色から9月には赤やオレンジへ変わる様子をLandsat 9の衛星画像で紹介しました。
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- NASA(アメリカ航空宇宙局)
- アメリカ政府の宇宙・航空の機関で、宇宙探査、地球観測、宇宙望遠鏡、航空技術などの研究やミッションを進めています。
- 人工衛星
- 人が作り、ロケットなどで宇宙へ運んで、地球やほかの天体のまわりを回るようにした機械です。
- 市民科学
- 専門の研究者だけでなく、一般の人も観察、記録、データの分類などに参加して科学研究を支える取り組みです。
- ツンドラ
- 北極に近い地域などに広がる、寒さが厳しく背の高い木が育ちにくい環境で、低い木や草、コケなどが多く見られます。
何があった?
NASA Earth Observatoryは2026年9月14日、Landsat 9が撮影したカナダ北部ヌナブトの画像を紹介しました。7月27日には緑だったコッパーマイン川周辺の植物が、9月6日には赤やオレンジ、黄色へ変わっていました。
どこの国?
カナダは北アメリカにあります。
場所はカナダ北部のヌナブト準州で、コッパーマイン川がクグルクトゥクへ向かって流れる地域です。森林よりも低い木や草が多いツンドラや亜寒帯の環境が広がっています。
なぜ大事?
北の地域では秋が早く、紅葉のピークが短い場所もあります。衛星で同じ場所をくり返し観測すると、植物が季節にどう反応するかを広い範囲で比べられます。長い期間の記録は、環境の変化を調べる基礎資料にもなります。
これからどうなる?
NASAと研究機関は衛星観測や地上の観察を組み合わせ、植物がいつ色づき、どのくらい続くかを調べています。NASAが紹介した過去の分析では、この地域の色づきは9月上旬に始まり、中旬ごろにピークを迎え、北部ではピークが1週間ほどのこともあります。
日本との関係
日本でも山や北の地域から紅葉が始まり、季節によって植物の色が変わります。衛星画像と身近な観察を比べると、緯度や気温、日照時間などが季節の進み方にどう関係するか考えられます。
もう少しくわしく
9月のはじめなのに、もう赤やオレンジ
日本では9月のはじめ、まだ暑さが残る地域も多くあります。
ところが、ずっと北にあるカナダのヌナブトでは、すでに秋の色が広がっていました。
NASA Earth Observatoryは9月14日、地球観測衛星Landsat 9が撮影した2枚の画像を紹介しました。
場所は、コッパーマイン川が北へ流れ、クグルクトゥクという町へ向かう地域です。
7月27日の画像では、地面をおおう植物の多くが緑色でした。ところが9月6日の画像では、広い範囲が赤やオレンジ、黄色に変わっています。
森ではなく「ツンドラ」の紅葉
この地域には、日本でよく見るような背の高い森林が一面に広がっているわけではありません。
寒さが厳しく、低い木や草、コケなどが多いツンドラの景色が広がっています。ヤナギやカバノキの仲間、ブルーベリーやベアベリーなどの低い植物も育ちます。
こうした植物も秋になると色を変えます。
NASAが紹介した研究では、この地域では9月上旬から色づきが始まり、9月中旬ごろにピークを迎える傾向が見られました。
しかも北の地域ほど、いちばん色づく期間が短く、1週間ほどしか続かないこともあるといいます。
葉っぱの緑色はどこへ行く?
葉が緑色に見える大きな理由の一つが、葉緑素(クロロフィル)という物質です。
葉緑素は、植物が太陽の光を使って栄養をつくるときに大切な役割をします。そして、赤や青の光をよく吸収するため、私たちの目には葉が緑色に見えます。
秋になって日が短くなり、気温が下がると、植物は葉緑素をつくり続けにくくなります。緑色が弱くなると、それまで目立ちにくかった黄色の色素が見えやすくなり、植物によっては赤い色素が新しくつくられることもあります。
だから紅葉は、葉に急に色がぬられるのではなく、葉の中の物質のバランスが変わって見え方が変化する現象なのです。
衛星だから分かる「広い場所の季節」
Landsat 9は、地球の陸地をくり返し観測する人工衛星です。
同じ場所を違う日に撮った画像を比べると、植物の緑がいつ減ったか、雪や水の広がりがどう変わったかなどを広い範囲で調べられます。
一方、衛星画像1枚だけで長い期間の気候変動を判断することはできません。毎年の天気によって紅葉の時期は変わるため、何年も続けて観測した記録や、地上での観察と合わせて考える必要があります。
NASAは、市民が葉の色の変化を記録する観察活動も紹介しています。宇宙から見る大きな変化と、地上で一枚の葉を見る小さな観察は、どちらも季節を調べる手がかりになります。
北の短い秋は、衛星で見ると大地全体の色が変わる大きな出来事として見えてきます。
MINI QUIZ
1問だけチャレンジ
Landsat 9の画像で、7月から9月に大きく変わったものは?
7月27日には緑色だった植物が、9月6日には赤やオレンジ、黄色に変わっている様子が衛星画像に写っていました。
情報源
- NASA Earth Observatory — An Early Look at Fall Color in Canada(primary)
- NASA Goddard — Science News(reference)
最終確認:
この記事の制作では、AIを編集補助として利用しています。公開前に人が内容を確認しています。