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地球の『重さの中心』は季節で少し動く NASAが衛星で測る
公開
雪や雨、海の水、空気が季節ごとに移動すると、地球の重さの中心も数ミリ動きます。NASAの研究から、その小さな変化を衛星で測る方法を解説します。
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30秒まとめ
NASAの研究チームは、雪や雨、海の水、空気の移動で地球の重さの中心が季節ごとに数ミリ動く様子を、衛星の動きから詳しく調べました。
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- NASA(アメリカ航空宇宙局)
- アメリカ政府の宇宙・航空の機関で、宇宙探査、地球観測、宇宙望遠鏡、航空技術などの研究やミッションを進めています。
- JPL(ジェット推進研究所)
- NASAの宇宙探査を支える研究所で、惑星探査機や宇宙観測技術の開発・運用を行っています。カリフォルニア工科大学がNASAのために運営しています。
- 人工衛星
- 人が作り、ロケットなどで宇宙へ運んで、地球やほかの天体のまわりを回るようにした機械です。
- 地下水
- 雨や雪などの水が地面にしみこみ、土や岩のすき間にたまった水です。
- 質量中心(重さの中心)
- 物や天体の重さが、全体としてどこに集まっていると考えられるかを表す中心の点です。物の形の中心と同じ場所になるとは限りません。
何があった?
NASAジェット推進研究所(JPL)が中心となる研究チームは、人工衛星の位置を非常に細かく追うデータを使い、地球全体の重さの中心が季節ごとにどのように動くかを調べました。研究は2026年9月14日にGeophysical Journal Internationalで発表され、NASAは9月16日に内容を紹介しました。
どこの国?
アメリカ合衆国は北アメリカにあります。
変化は地球全体で起きます。北半球に雪が多くたまる時期、アマゾン川流域に雨水が多くたまる時期、海に水が多く移る時期などで、地球上の重さの分かれ方が少しずつ変わります。
なぜ大事?
人工衛星の動きを正確に計算するには、地球全体の重さの中心を基準として考える必要があります。この位置を正確に知ることは、衛星を使った位置の測定や、土地や海面の高さを細かく調べるときの基準をより正確にすることにつながります。
これからどうなる?
研究者は、人工衛星の追跡、GPS、重力を測る衛星、海や大気のモデルなど、別々の方法で得た結果を比べながら、地球の基準となる位置をさらに正確にしていきます。
日本との関係
日本でも人工衛星を使った測量や位置情報は、地図づくり、防災、農業などで使われています。地球の基準となる位置を正確に知ることは、世界で同じ座標を使うための土台になります。
もう少しくわしく
地球の「真ん中」は一つだけ?
地球を丸いボールのように考えると、「中心はいつも同じ場所」と思うかもしれません。
でも地球には、形から考える中心とは別に、地球全体の重さがつり合う中心があります。科学では「質量中心」と呼ばれるものです。
地球は固い岩だけでできているわけではありません。海の水、雪や氷、川や湖、地下水、そして空気も地球の一部です。
これらが移動すると、地球全体の重さの分かれ方もほんの少し変わります。
雪や雨で数ミリ動く
NASAのジェット推進研究所(JPL)が中心となる研究チームは、この「重さの中心」が季節ごとにどう動くかを詳しく調べました。
NASAによると、北アメリカやユーラシア大陸に雪が多くたまる3月ごろには、重さの中心が北極の方向へ約3ミリ動きます。
4月ごろには、アマゾン川の流域に大量の雨水がたまり、今度は南アメリカの方向へ約2.2ミリ動くと計算されました。
数ミリはとても小さな距離です。それでも、地球全体を測る科学では無視できない大きさです。
どうやって地球の中の点を測るの?
地球の中心へ機械を置いて測ることはできません。
そこで研究者は人工衛星の動きを使います。
人工衛星の軌道を正確に計算するとき、地球全体の重さの中心が大切な基準になります。地上からレーザーなどで衛星までの距離を細かく測ると、衛星の軌道の小さな変化から、重さの中心がどこにあるかを計算できます。
研究では、LAGEOSという丸い人工衛星の観測に加え、GPSや低い高さを回る衛星などのデータも組み合わせました。
正確な「ものさし」の出発点になる
地球の重さの中心は、人工衛星を使って位置を決めたり、土地や海面の高さを測ったりするときの大切な基準です。
もし基準となる点の位置に数ミリのずれがあると、世界中でとても細かな変化を比べる研究では、そのずれも考える必要があります。
研究者は、別々の方法で調べた結果を比べることで、地球を測るための「ものさし」をより正確にしようとしています。
地球は静かなボールではない
今回の研究のおもしろいところは、地球全体の動きを考えるとき、海や雪や空気まで関係していることです。
雨が降り、雪が積もり、氷がとけ、水が川から海へ移ります。私たちの目には地球の形が変わっていないように見えても、重さの分かれ方は季節とともに動いています。
ほんの数ミリの変化を測ることから、地球の水や空気がどのように動いているかも見えてくるのです。
MINI QUIZ
1問だけチャレンジ
地球の『重さの中心』が季節で少し動く主な理由は?
雪、雨、川や海の水、空気などが季節ごとに移動すると、地球全体の重さの分かれ方が少し変わるためです。
情報源
- NASA / JPL — NASA Watches Earth’s Weight, Finds Center of Mass(primary)
- Geophysical Journal International — Estimation and cause of the seasonal oscillation between Earth’s centre of mass and centre of figure(primary)
最終確認:
この記事の制作では、AIを編集補助として利用しています。公開前に人が内容を確認しています。