science-space ・ 約4分

太陽たいようへ約610万kmまで接近せっきん パーカー探査機たんさきが29回目の最接近せっきん

NASAのパーカー・ソーラー・プローブが太陽たいようへ記録きろく的な距離きょりまで近づいた29回目の最接近せっきんと、太陽たいようの北極ほっきょく付近ふきんを調べる観測かんそくを解説かいせつします。

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30秒まとめ

NASAのパーカー・ソーラー・プローブは9月4日、29回目の太陽たいよう最接近せっきんを終え、太陽たいよう表面ひょうめんから約610万kmまで近づいて北極ほっきょく付近ふきんを観測かんそくしました。

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太陽たいようコロナ
太陽たいようのいちばん外側そとがわに広がる、とても高温こうおんで薄い大気たいきの部分ぶぶんです。ふだんは太陽たいよう表面ひょうめんの強い光にかくれて見えにくくなっています。
宇宙天気うちゅうてんき
太陽たいようから出る光、粒子りゅうし、磁場じばの変化へんかなどによって、地球ちきゅうのまわりの宇宙うちゅう環境かんきょうが変わることを天気てんきになぞらえて表した言葉ことばです。
太陽たいよう風
太陽たいようの外側そとがわの大気たいきから宇宙うちゅうへ流れ出している、電気でんきを帯びた粒子りゅうしの流れです。

何があった?

NASAのパーカー・ソーラー・プローブは2026年9月4日、29回目の太陽たいよう最接近せっきんを完了かんりょうしました。太陽たいよう表面ひょうめんから約380万マイル、約610万キロメートルまで近づき、最高さいこう時速じそく約43万マイル、約69万キロメートルで飛行ひこうしました。

どこの国?

アメリカ合衆国は北アメリカにあります。

探査機たんさきは太陽たいようのすぐ近くを通り、今回こんかいの接近せっきんではカメラを太陽たいようの北極ほっきょく付近ふきんの構造こうぞうや活動かつどうへ向けました。8月30日から9月9日までの観測かんそく期間きかんには、4つの科学かがく観測装置かんそくそうちが太陽たいようの大気たいきであるコロナの内側うちがわからデータを集めました。

なぜ大事?

太陽たいようから吹き出すふきだす太陽たいよう風や大きな爆発ばくはつ現象げんしょうは、宇宙うちゅう飛行士ひこうしや人工衛星じんこうえいせい、航空こうくう、地上ちじょうの電力網でんりょくもうに影響えいきょうする宇宙天気うちゅうてんきにつながります。太陽たいようのすぐ近くで測ることで、遠くから見るだけでは分かりにくい仕組みしくみを調べられます。

これからどうなる?

NASAは9月11日から詳しい機体きたいデータを受け取りうけとり、科学かがくデータは9月13日から27日にかけて送られる予定よていとしています。今回こんかいの観測かんそく結果けっかの詳しい分析ぶんせきは、データが地球ちきゅうへ届いてから進みます。

日本との関係

日本にほんでも太陽たいよう観測かんそく衛星えいせいや宇宙天気うちゅうてんきの研究けんきゅうが行われています。強い太陽たいよう活動かつどうは通信つうしんや人工衛星じんこうえいせいなどにも関わるため、太陽たいようを詳しく知ることは地球ちきゅうで使う技術ぎじゅつを守ることにもつながります。

もう少しくわしく

太陽たいようへ「近づいて測る」探査機たんさき

太陽たいようは地球ちきゅうから約1億5,000万キロメートル離れています。望遠鏡ぼうえんきょうを使えば遠くから詳しく観測かんそくできますが、太陽たいようのすぐ近くへ行かなければ測りにくいこともあります。

NASAのパーカー・ソーラー・プローブは、そのためにつくられた太陽たいよう探査機たんさきです。

2026年9月4日、探査機たんさきは29回目の太陽たいよう最接近を終えました。

表面ひょうめんから約610万キロメートル

今回こんかい、パーカーは太陽たいようの表面ひょうめんから約380万マイル、約610万キロメートルまで近づきました。

最高速こうそく度は時速約43万マイル、約69万キロメートルです。これは2024年12月に記録きろくした最接近距離と最高速こうそく度に再び並ぶ値です。

太陽たいようの近くでは非常ひじょうに強い熱と光を受けます。探査機たんさきは熱を防ぐための特別なシールドを太陽たいようへ向けながら、観測装置かんそくそうちを守って飛びます。

今回こんかいは太陽たいようの「北極」にも注目ちゅうもく

NASAによると、今回こんかいの接近では探査機たんさきのカメラを太陽たいようの北極付近に向け、そこに見える構造や活動かつどうを調べました。

8月30日から9月9日までの太陽たいよう接近期間には、4つの科学かがく観測装置かんそくそうちがデータを集めました。パーカーは太陽たいようの大気たいきであるコロナの中へ入り、太陽たいようから飛び出す粒つぶ子や磁場の変化などを測ります。

最接近の前後には地球ちきゅうとの通信つうしんがしにくくなるため、探査機たんさきは予定どおり約9日間、ほぼ自分で判断はんだんしながら動きました。9月7日には機体きたいが正常に動いていることを知らせる信号が地球ちきゅうへ届きました。

太陽たいようを知ると地球ちきゅうの技術ぎじゅつも守れる

太陽たいようからは「太陽たいよう風」と呼ばれる粒つぶ子の流れが吹き出しています。また、大きな太陽たいよう活動かつどうが起きると、宇宙うちゅう空間の環境かんきょうが急に変わることがあります。

こうした宇宙天気うちゅうてんきは、宇宙うちゅう飛行士や人工衛星じんこうえいせいだけでなく、航空こうくうや地上ちじょうの電力でんりょく網にも影響えいきょうする可能性かのうせいがあります。

パーカーが集めるデータは、太陽たいようの近くで何が起き、そこから地球ちきゅうの近くまでどのように影響えいきょうが広がるのかを理解りかいする手がかりになります。

詳しい結果はこれから

9月4日に近づいたこと自体は確認かくにんされていますが、科学かがく的な発見はっけんの詳しい内容はまだこれからです。

NASAは9月11日から詳しい機体きたいデータを受け取り、科学かがくデータは9月13日から27日にかけて地球ちきゅうへ送られる予定としています。

科学かがくニュースでは、観測かんそくした事実と、データを分析ぶんせきして分かる研究けんきゅう結果を分けて考えることが大切たいせつです。

MINI QUIZ

1問だけチャレンジ

パーカー・ソーラー・プローブが太陽たいようの近くまで行く大きな理由りゆうは?

この記事に出てくる組織

  • NASA(アメリカ航空宇宙局):アメリカ政府の宇宙・航空の機関で、宇宙探査、地球観測、宇宙望遠鏡、航空技術などの研究やミッションを進めています。

情報源

最終確認:

この記事の制作では、AIを編集補助として利用しています。公開前に人が内容を確認しています。