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星の「風」をつかまえる中性子星 日本のXRISMが見た宇宙
公開
日本主導のX線天文衛星XRISMが、巨大な星から流れ出したガスが中性子星へ落ちていく様子を捉えた研究をやさしく解説します。

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30秒まとめ
日本主導のXRISMは、巨大な星から流れ出す「星の風」が近くの中性子星へ落ち込み、X線の強い光を生み出す様子を詳しく観測しました。
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- 中性子星
- 大きな星が一生の終わりに爆発したあとなどに残る、とても小さく密度の高い天体です。
- X線
- 人の目には見えない電磁波の一種で、目に見える光より波長が短く、エネルギーが高い光です。
- NASA(アメリカ航空宇宙局)
- アメリカ政府の宇宙・航空の機関で、宇宙探査、地球観測、宇宙望遠鏡、航空技術などの研究やミッションを進めています。
何があった?
NASAは2026年9月18日、日本主導のX線天文衛星XRISMの観測から、BP Crucisという連星で、巨大な星から流れ出した高温のガスが中性子星へ向かって落ちる動きを直接調べられたと発表しました。研究成果はScience Advancesに掲載されました。
どこの国?
日本は東アジア、アメリカ合衆国は北アメリカにあります。
BP Crucisは、地球から約1万3000光年離れた南十字座の方向にあります。太陽の約40倍の質量を持つ巨大な星Wray 977と、とても小さく高密度な中性子星GX 301-2が互いのまわりを回っています。
なぜ大事?
中性子星のような強い重力を持つ天体が、近くの星から物質をどのように受け取るのかは、X線が急に明るくなる仕組みを理解する手がかりになります。XRISMはX線の細かな違いを測り、ガスの速さや向きを調べることができます。
これからどうなる?
研究チームは、今回のデータを使って、ガスが円盤のように回りながら落ちる場合と、ほぼ直接落ちる場合がどう切り替わるのかを詳しく調べます。XRISMは今後も高温の宇宙をX線で観測します。
日本との関係
XRISMはJAXAが主導し、NASAやESAなどと協力して運用するX線天文衛星です。今回使われたResolveという装置もJAXAとNASAが共同で開発しました。日本の宇宙科学が国際協力の中で新しい観測を生み出した例です。
もう少しくわしく
星にも「風」がある
地球では空気が動くと風になります。
宇宙の星にも、「恒星風」と呼ばれる流れがあります。
とても熱い星の表面から、電気を帯びた高温のガスが宇宙へ流れ出しているのです。
日本が主導するX線天文衛星XRISMは、この「星の風」が近くの中性子星につかまる様子を詳しく観測しました。
相手は、とても小さく重い星
観測したのは「BP Crucis」という二つの星の組です。
一つはWray 977という、とても大きな青い星です。質量は太陽のおよそ40倍あります。
もう一つはGX 301-2という中性子星です。
中性子星は、大きな星が一生の最後に爆発したあとなどに残る、とても小さく密度の高い天体です。
GX 301-2は直径がおよそ20キロメートルほどしかありませんが、太陽より重いほどの物質がぎゅっと集まっています。
ガスが時速54万キロで近づく
XRISMは2025年2月、BP Crucisを約16時間観測しました。
使ったのは「Resolve」という装置です。
X線をとても細かく分けて調べることで、鉄などの元素が出す光のずれを測れます。
研究チームはそのずれから、ガスが中性子星へ向かって時速およそ54万キロメートルで動いていると計算しました。
これは、ガスの速さだけでなく「どちらへ動いているか」まで調べた結果です。
ガスはまっすぐ落ちることもある
研究者は、中性子星が巨大な星のガスの流れを通るとき、最初はガスが中性子星のまわりをぐるぐる回る円盤のような形をつくると考えています。
しかし、流れの中へ深く入ると、その円盤がくずれ、ガスがより直接中性子星へ落ちる時間があるようです。
ガスが落ちると、とても高温になり、強いX線を出します。
XRISMは、その切り替わりを詳しく調べる手がかりを得ました。
日本から見る「見えない宇宙」
人の目で見える光だけでは、宇宙のすべてはわかりません。
とても熱いガスや中性子星の近くでは、X線が重要な手がかりになります。
XRISMはJAXAが主導し、NASAやESAなどと協力して宇宙を調べています。
見えないX線を細かく測ることで、遠い星の近くでガスがどう動いているかまでわかる。今回の研究は、その力を示した例です。
MINI QUIZ
1問だけチャレンジ
XRISMが今回詳しく調べたのは何の動き?
巨大な星から流れ出す高温のガスが、中性子星の強い重力につかまり落ちていく様子をX線で調べました。
この記事に出てくる組織
- ESA(欧州宇宙機関):ヨーロッパの国々が協力して宇宙開発や科学観測を進める宇宙機関です。人工衛星、探査機、宇宙望遠鏡などの計画を行います。
情報源
- NASA Science — NASA-JAXA XRISM Mission Sees Pulsar Gathering Companion’s ‘Wind’(primary)
- JAXA — X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission (XRISM)(primary)
最終確認:
この記事の制作では、AIを編集補助として利用しています。公開前に人が内容を確認しています。